代表仲人阿部のささやきコラム
No.22 一生懸命ではなく、“一所懸命”
代表仲人ブログ
2006.09.18
私は、映画の話題になるとついつい夢中になって会話をしてしまいます(笑)
以前は、洋画を好んで観ましたが、最近は、邦画もよく観ます。
基本的にジャンル問わずですが、最近は、 “ 泣けるストーリー ” ものが多いですね。
(・・・年のせいなのでしょうか・・・・O(><)O・・・)
ある雑誌で、大林宣彦監督の “ オーラとは? ” をテーマにした
インタビュー記事が掲載されていました。
『 僕が今までに一番オーラを感じたのは、多分、出逢った時の奥さんですね。
出逢いというのは、最大のオーラの素でね。
本人とは関係なく、惚れた相手の人間がオーラを持つわけで、
お互いがオーラを持ちあった時に、いい出逢い ・ いい関係になるんです。
特に、奥さんが庭で草むしりをしている姿などを、ふっと見たとき、
うわーっとオーラを感じますね。
僕も一緒になって草むしりを始めると、
彼女が、「 花は、むしらないでね。 」と、言う。
よく見ると、草だと思っていた中に花があるんですよ。
その時に、“ オーラの秘密が見えてくるんです。”
彼女はただ、草むしりをすればいいというのではなくて、名も知らない小さな花を
愛でながら草むしりをしていたんだ。
その、【一所懸命】な姿に、オーラの秘密があるんじゃないかな。
一生懸命は、自分が中心。
一生懸命だったら、がむしゃらにやると言った感じて、
それでは草も花も一緒にむしってしまう。
それだけじゃなく周りのものすべてに囲まれて自分はある、
と考えて努力する【一所懸命】の人にオーラがある。
その人が、【一所懸命】になって、何か身につけていくと、どんどんオーラが出てきます。
例えば、恋愛だってそう。
結婚して、これで幸せの完成と思った途端、オーラが消えてしまう。
「結婚したらただの女になったな・・」と、言われるのは、
あなたの事が好きよ♪というオーラが消えてしまったから。
一緒になってからも、「これから、どれだけ彼(彼女)のことを惚れることができるかしら?」
と、一所懸命でいれば、いつまでも素敵な関係でいられますよ。
みんな、オーラが欲しいと思うけれど、
大事なのは、オーラは、中身であって外見ではないということ。
中身とは、心であり、人間の喜怒哀楽。
それが、何に表れるかといったら、“ しわ ”なんですね。
“ しわ ”を隠したり、消す為に一所懸命になることがオーラだと思ったら、大間違い。
笑ったり、泣いたりしながら、その人が生きてきた日々が刻み込まれた“ しわ ”こそが、
その人のオーラを表現してくれるんです。
そう考えたら、大事に“ いいしわ ”をつくりましょう。怒りじわより、笑いじわ♪
笑いじわを残したいと思う人は、友達の嫌な所を怒るより、
いい所をみつけて褒めてあげようとします。
それは、大切な一所懸命の努力ですよね。
オーラを考える時には、何に一所懸命になるのか、
その本当の意味を考えることも大切ですね。 』
人間は、必ず、「老い」と、向き合わなければなりませんものね。
老いを隠す、戦うのではなく、よい年の重ね方をすればこそ・・・、なんですね。