代表仲人阿部のささやきコラム
No.31 “温かい言葉”とは・・・・・
代表仲人ブログ
2006.11.22
『 言葉 』 は、とても大切なコミュニケーションの一つとして、
以前もコラムの中で、お話しさせて頂きましたが、
先日、ある雑誌で、萩本欽一さんの特集記事が掲載されていて、
とても大切なことだな~と感じたのでご紹介させて頂きたいと思います!
萩本さんが語る、 “ 言葉の温かさ ” とは・・・・・・・
『 野球のクラブチームをつくった。 その名も、「茨城ゴールデンゴールズ」
高校野球で、注目されながらもプロを諦めた選手もいる。
40歳になっても、投げ続けたいと言う投手がいる。
みんな、野球を愛する連中ばかりだ。 頑張って欲しい・・・と、心から思う。
あるとき、コーチがやってきて、
「 監督、選手全員を集めましたから、一言お願いします!」と、言ってきた。
僕は、みんなの前に立って、言った。
「 う~ん、、、なにもない。 」 ・・・・・ 選手達は、ずっこけた。
「 頑張れよ! 」と僕は、言いたかった。
でも、この言葉は、全員の前で言う言葉ではない。
“ たった一人のために言う言葉 ” だと、僕は思う。
みんなのいない所で、一人の選手の肩を抱いて、「お前、頑張れよ」と言う。
みんなの前で、「頑張れよ」と言ってしまったら、
言葉から温度が無くなってしまうような気がする。
一人ひとりに、僕は、この素晴らしい言葉を掛けてやりたい。
家庭の中でも、温度のある言葉のやり取りをして欲しい。
子供が、お手伝いをしてくれたら、「 ありがとう 」と、その時だけ言うだけでなく、
寝る時にもう一度、子供の耳元で、ささやいて欲しい。
「 今日は、手伝ってくれてありがとうね。 母ちゃん、とっても嬉しかったよ。」と。
父ちゃんが、朝、出掛けるときに、母ちゃんが耳元で囁く。
父ちゃんは、「うん。」とだけ。
子供は、それが気になって仕方が無い。
ある時、子供は、思い切って聞いてみた。
「 母ちゃん、毎朝、父ちゃんに何をささやいているの? 」
母ちゃんは、少し、照れたように言う。
「 父ちゃん、いつもありがとね。って、言ってるんだよ。
でも、そんなこと、あんたに聞かれたくなかったんだよ・・・。 」と。
「 そういう “ ありがとう ” もあるんだ 」と、子供は思うだろう。
そして、“ ありがとう ” という言葉の温かさをきっと、忘れる事はない。
心のこもった言葉を、たった一人の人に向かって言う。
そこに、思いやりや温かな空気が生まれる。
言葉自体は、単なる記号にすぎない。
でも、そこに、心をのせることで、温かなお日様のようになっていく。
みんなを、優しく包んでくれる幸せのお日様のように・・・。 』
何気なく話す言葉の中には、時に、人の心を追い詰めてしまう事もある。
だからこそ、一つの言葉にも、色んな意味が込められていることを知った上で、
“ 心 ” をのせて、言葉を上手に遣いたいものですね。