代表仲人阿部のささやきコラム
No.132 “ 有り難い人生 ” に、幸あれ !
代表仲人ブログ
2010.02.22
4年に一度のスポーツの祭典・オリンピック。
いまだ忘れられないのが、2006年トリノ・オリンピック:女子フィギュアスケート決勝で、
金メダルを獲得した荒川静香選手の優雅で完璧な演技!
・・・ あの感動から、はや、4年が経ったのですね。。。
そして、現在行われているバンクーバー・オリンピックで、
日本フィギュア界男子初メダルの快挙・高橋大輔選手!
選手生命を絶たれる程の大怪我からの復活!ホント、凄いですよね!!
スポーツ人間の私にとっていつも思うことですが、アスリート達から感動と共に学ぶべきものは、
数分という一瞬の競技の背景に見えるそれまでの頑張りの過程と思考なのではないでしょうか。
中でも私が最も心打たれたのは、
メダル獲得ならず・・・の結果に終わってしまったスキー女子モーグル・上村愛子選手の
『 なんで、一段一段なんだろう・・・』という言葉。。。
私達日常の生活の中でも、「なんで!?」「どうして!?」と、
悩み考えてしまう出来事等があるわけですが、
先週、中日新聞朝刊に掲載されていた上村選手の「なんで・・・」について書かれたコラムを、
目頭熱くしながら読み入った私でした。。
『 ただでさえ、コブだらけの道を行くがごとしの人生だ。
何事も一足飛びにとはいかない日常の実感を、
その言葉に重ねた人が多かったとしてもおかしくない。
「なんで、一段一段なんだろう」
ご案内の通り、
バンクーバー五輪のスキー・モーグル女子で四位だった上村愛子選手の術懐である。
長野七位・ソルトレークシティー六位ときて、トリノで五位だった後、言っている。
「メダルは遠いな。やっぱり、一こしか上がらなかった。」
そして今回だ。 「なんで・・・」と思わず問いたくなった気持ちが分かる。
無論、着実に一段ずつ上がっている、と言えば言える。
7、6、5、4とくれば、次こそはと傍は簡単に考える。
もしそうなれば、日々、日常の「一段一段」に苦闘する人々を勇気づける例話にもなろう。
だが、彼女の一段とは、練習の辛苦に耐え抜いた四年の時間を、
たった30秒で放電した結果、やっと上がった一段だ。
三段上がるのに十二年を費やしてきた、その来し方を思えば、
気軽に、「さあ、もう一段」とは言えない。
万感込めただろう彼女の「なんで・・・」に最高の返答があったとすれば、
やはり、その結果を、「よく頑張った」とたたえた母・圭子さんの言葉だろう。
「愛子は、ゆっくり成長できる人」
先に3があるかどうかは、多分、関係ない。
7から4への時間の中にこそ、娘の人生の充実をみる母の目である。 』
皆様、ここで私のコラムを読むのを止め、是非、上村愛子選手のオフィシャルブログに書かれた
“ 皆様へ ” と題したメッセージをご覧になってみて下さい!
【 上村愛子 オフィシャルブログ : http://blog.excite.co.jp/aikouemura/10772280/ 】
思い通りに行かない・・・、 上手く事が運ばない・・・、
または、ご縁ある出逢いまでに辿り着くまでの心の葛藤・・・、色々な悩み多き事柄に、
上村選手のメッセージは、何かきっと、皆様の心に感じるもの・学び得るもの・感謝するもの、
そして、よしっ、頑張ろう!と思うパワーをも与えてくれる言葉の数々なのではないでしょうか!
【 難題のない人生は、無難な人生。 難題のある人生は、有り難い人生。】
山あり谷ありの人生・・・、
でも、「難題のある人生は、有り難い人生」の言葉を心に留めながら人生を歩んでゆける人には、
きっと、かけがえのない得るもの多き未来が待っているのではないだろうか・・と私は思いますが、
皆様は、どうお感じになりますでしょうか。
難題のある人生は、有り難い人生・・・の言葉に通ずることとして、
私が忘れず心している言葉なのですが、
このコラムでも度々書かせて頂いた私の恩師(中学時代のバスケットボール部監督)が
卒業時におっしゃって下さった
『 書いて字のごとく、 “ 有り難う ” ってな、
自分を成長させるキッカケを与えてくれた難(難しさ)に、 “ 有り難う ” と思うんだぞ。
お前達は、これから先きっとたくさんの悩み多き壁にぶちあたり常についてまわると思うが、
逃げるなよ! 言い訳するな! 誤魔化すんじゃないぞ! 諦めるなよ!
その都度、 “ 難をくれて有り難う ” の精神で乗り越えて行くんだぞ! 』
本来、 “ 有り難う ” という言葉は、
「 有る事が難しいのに、そのような事が有ったという縁に対する感謝 」
に、由来しているそうです。
“ 有り難う ” ・・・という言葉を、色々な想いで捉え遣っていきたいですね!